今回はスティーリー・ダンのデビュー・アルバム 『キャント・バイ・ア・スリル』 USオリジナルについてです。
ヒットした「ドゥ・イット・アゲイン(Do It Again)」、「リーリン・イン・ジ・イヤーズ(Reelin’ in the Years)」、もの悲しい「ダーティ・ワーク」(Dirty Work)収録の初期を代表する名盤です。
それはさておき、オリジナルについて。
カバーは後期までずっと同じデザインです。70年代後期になるとちょっと質感が変わりますがこれといった変化はありません。
たまに入れ替えられているのでそのあたりは気にされた方が良いかと思います。
インナースリーブはカンパニー・インナー・スリーブ、または白色のタイプです。
次にレーベルですが通常は上部レーベルマークの横にレジスタード・マーク(○の中にR)がついているタイプがオリジナルです。
他にもフォントの違いなど若干ヴァリエーションがありますが製造した工場の違いかと思います。
通常のオリジナルと言われるタイプ↓
オリジナルと言われるタイプですが底部の「ABC RECORDS, INC」が直線に印刷されているタイプ↓
製作時期は少し後かなとは思いますがブラック・レーベル故オリジナルとされています。
ちょっと珍しいタイプはレジスタード・マークが無いタイプ↓。
マト番のスタンパーのタイプからRCAで製作されたもので私共が知るかぎりではこのタイプしか見たことがありません。でももしかしたら他工場製があるかも知れません。
『キャント・バイ・ア・スリル』が発売される以前にもう既にレジスタード・マーク入りレーベルが使用されていることから、レジスタード・マークが無いからといってレジスタード・マーク付の前に製作されているということではなく製造した工場の違いかと思います。
このタイプを完全オリジナルとするのは正直、厳しいかなと思います。レアですけどね!
他には73年の僅かな期間しか製作されなかったABC・ブロックス・レーベル(アルファベット・ブロックス・レーベル)↓
オリジナルではありませんが使用期間が短かっただけあって滅多に出てきません。
通販専門のキャピトル・レコード・クラブ盤は「Dunhill/ABC」が並記されているタイプ↓
このレーベルが一番見つからないと思います。
( このレーベルで「激レア!完オリ!」なんて書いてあっても、その言葉を信じちゃダメですよ〜!)
このあとはよくみかけるイエロー/オレンジ・レーベルになります。
ブラック・レーベルでもいろいろなヴァリエーションがありますね。
ご興味ある方の参考になれば幸いです。
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